■クラシック音楽を聴いてヒーリング??
クラシック音楽にはいろいろなジャンルがありますが、その中の一つにヒーリングというジャンルがあります。簡単に言えば、聴くと癒されるクラシック音楽ということです。もちろんベートーベンの「運命」とかでは駄目ですが、モーツアルトなどに代表されるような聴くとホッとするクラシック音楽はたくさんあります。
ヒーリング効果とは安眠や精神鎮静効果があるものであり、瞑想のときや、胎教など、また心を落ち着かせたいときに助けになります。精神的ストレスがたまっているときや、疲れが取れないときなどにも効果が期待できますし、病気の痛みに苦しんでいるときに繰り返し気に入ったクラシック音楽を聴くことで苦痛が抑えられることも多い為、病院内の待合室などでBGMとしてクラシック音楽をかけているところもあります。
■クラシックは何故ヒーリングに効くのか?

「ヒーリングミュージック」として使われるのは、実際はクラシック音楽だけではありません。鶏のさえずりや小川のせせらぎなどの自然界の音を収録したものや、オルゴール音楽などが「ヒーリングミュージックCD」として販売されています。都市のざわめきなどの雑音と違い、自然界のいろいろな音を調べてみると、音の周波数に1/fのゆらぎと呼ばれる現象が生じているそうです。
この1/fのゆらぎには癒しの効果があることを確認するために実験した結果、聞いていた人にアルファ波が検出されたそうです。アルファ波は脳波のひとつで、脳が良い感じで覚醒しているか、あるいはリラックスしているときに出るそうです。都会の雑踏を離れて登山や森林浴などで自然の音の中にいるとストレスが解消されたりするのは、科学的にも理由があるものですね。
クラシック音楽にも同じように1/fのゆらぎが存在するものがあり、自然に私たちを癒しに導いてくれるという訳です。特にバロック音楽には1/fのゆらぎが良く含まれているとのことです。
■クラシック音楽のヒーリング効果の検証実験
さて本当にヒーリング効果がクラシック音楽にあるのか?を検証する例として「牛にモーツアルトを聞かせると乳の出が良くなった」
とうことをあげようと思います。まず結論から言うとこれは事実であって、実際に多くの農場で乳牛にモーツアルトを聞かせているというから驚きです。牛にも耳があるのですから音を聞くことが出来るワケですが...
しかもクラシック音楽の中でもモーツアルトが一番効果があるということで、牛にも音楽に対して好みがあるのでしょうか?とにかく(1)モーツアルトの曲が、乳牛にとって心地良い(2)モーツアルトの曲の周波数が、乳牛の血管と乳腺に作用して共鳴現象を起こすということです。
特に(2)の共鳴現象によって血液、牛乳の流れがスムーズになり、各臓器への血液の供給が円滑になるので臓器の活動も活性化され、乳の出が良くなるそうです。
牛の健康に良いのですから、私たち人間の健康にとってもクラシック音楽はヒーリング効果を与えてくれそうですね。